建物共用部にある自動販売機の電気代について

自動販売機

 

アクセスありがとうございます。

建物にある設備で電気を使用するものは様々ありますが、今回は自動販売機について

自動販売機、皆さんも使われると思いますが、どれくらい電気代がかかっているのか気になりませんか?

個人的に調べたことをまとめてみました。

 

目次

自動販売機の電気代ってどれくらいかかっているの?安くなるの?

マンション・ビル共用部の電気切り替えに、実はよく出てきます。

自動販売機をマンションのエントランス近くや駐車場付近に設置しているオーナー様、多いのではないでしょうか。

ビルですと、どこかの階に談話室や休憩所、給湯室があり、そこの近くに自動販売機を設置している法人様、オーナー様いらっしゃると思います。

単独で電気契約になっていることは少なく、共用部のコンセントから電気を引っ張っていることが多いです。

 

この自動販売機、実は意外と電気を使っています。

と書きつつ、損益分岐点に直結する話なので、管理者側の方はざっくりは把握されている方が多いのではないでしょうか。

ざっとだけ書くと、これくらいの電気代を使っています。

平均サイズの25セレクション自動販売機(999mm×660mm)1台の年間電気代

1kwあたり24円計算です。

2005年:約60,000円

2013年:約20,000円

2017年:約12,000円

引用元:自動販売機設置.jp

機械の新しさで電気代に差が大きい自動販売機

「え、年代でそんなに差があるの?」と思われた方いらっしゃるのではないでしょうか。

飲料系自動販売機はサイズや設置場所、機械の設置時期(自動販売機の製造年)によってかなりの差があります。

15~20年前までの自動販売機1台あたりの消費電力は、標準機種で概ね500W~1,000W程度が定格電力として表記されていました。

近年は300W~500W程度が定格電力として表記されています。

 

飲料系の自動販売機は、ものを冷たくする・暖かくする機能があります。

これらにはコンプレッサーが内蔵されており、常時電力を使います。

また商品を照らすため、照明も内蔵されており、これも点灯している限りは電力を使います。

 

技術の進歩によって、従来より省エネが実現できるヒートポンプ式などの実用化、内部照明のLED化や、

ゾーンクーリング(もうすぐ売れそうと判断されたものだけ部分的に冷やす、温める機能)を行う内部マイコンの自動学習化など、

様々な方法で電気使用量を抑える工夫が施されています。

※ヒートポンプ式:庫内の冷却装置から出る熱を再利用し、ホット商品を温める機能

 

ちなみに、自動販売機は主に商品を温める機能に多くの電力を使うため、

たばこのなどの自動販売機より、あたたかい飲み物が多くなる冬場の飲料水系自動販売機の電気代が高くなる傾向です。

 

少しでも自動販売機の利益を上げたい方へ

飲料水系の自動販売機で、製造年が古いものを設置されている方は最新式への交換を検討されても良いと思います。

さらに、契約している電力会社の変更を行うことで、そもそもの電気単価や基本料の見直しをし、収益性の増加へつなげていきましょう!

 

切り替え事例のご紹介-マンション共用部と自動販売機の電気

……という流れで、「トライアス電気」の切り替え事例に自動販売機が絡んだ案件をご紹介いたします。

ちゃんと話をつなげることができて、一安心です。

今回は奈良県生駒市の賃貸マンション共用部と自動販売機系の電気を切り替えた事例をご紹介いたします。

 

【物件概要など】

9階建て賃貸マンション。エレベータあり。従量電灯Bが2つの2契約。

廊下電灯のLED化は交換済み。切り替えについてはオーナー様での判断。

マンション前に屋台店舗が運営しており、こちらの電気も、今回の共用部切り替えに入っています。

また屋台店舗の隣に飲料水系の自動販売機が3台あり、共用部で1契約、自動販売機系で1契約となっていました。

 

【年間使用料】

低圧電力B(共用部系):23.4万円くらい

従量電灯B(自動販売機系):32.6万円くらい

低圧系でのマンションとしては規模も大きく、使用量も多い部類です。

※切り替えてから2回、関西電力の値下げがあったため、現在の単価計算だともう少し安い金額になります

 

【トライアス電気での削減額】

従量電灯B、2契約の合計で年間 約92,000円の削減になりました。約16%の削減です。

当時は電気代値下げ前だったので、割引幅も現在より大きくご提案可能でした。

低圧系の新電力会社で、「一律、削減率何%」とご提案している会社もありますが、トライアス電気は毎回その契約ごとにどこまでいけるか計算をしてご提案しています。

 

まとめ

今回は自動販売機の電気代について、簡単にまとめてみました。

飲料水系自動販売機は製造年によって大きな差が生じる可能性があります。ぜひ一度、自動販売機の省エネ機能の有無などを確認してみてはいかがでしょうか。

共用部の電気代に入っていて、あまり電気代について意識されていないこともありますが、

どのくらいどの機械が電気を使っているのか知っていると収益の良し悪しもわかりやすくなりますね。

 

これからも定期的にいろんな契約事例のご紹介をしていく予定です。

もし当社に電気代削減のご相談をしたい、と思った方は右のお問い合わせボタンからご相談メールを送信してくださいね!

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

2018年の投稿はこちらで最後になります。

一年、お付き合いいただきありがとうございました。

来年も、よろしくお願いいたします。

この記事を書いた人

中谷
中谷
普段は賃貸不動産の管理業務を主軸に、ビルメンテナンス業務の改善提案、電気代やガス代の見直し提案しています。
マイベストプロ大阪でも紹介いただいています
【保有資格】宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士
2級FP技能士・基本情報処理技術者